変形性膝関節症

ひざ関節の痛み-変形性膝関節症

変形性膝関節症とは、関節の軟骨がすり減ったために足の痛み生じる病気です。

きっかけとしては、肥満、加齢、筋力の低下などにより、膝関節の機能が低下してしまい、半月板や膝軟骨のかみ合わせなどが悪くなり変形や断裂を起こし、膝関節の炎症、膝に水が溜まったり、足の痛み、膝の痛み伴う病気です。

日本国内の患者数は700万人ともいわれ、女性が男性の２倍〜４倍多く５０歳以降になるにつれて患者さんの数が増えていき、年だからとあきらめて、痛みを我慢している患者も多いようです。

変形性膝関節症は発病して骨に変形が現れたら元に戻す事は出来ませんが、病気の進行を遅らす事は出来ます。

病院にて適切な治療を受けるようにして下さい。

◆変形性膝関節症の症状！

症状の現れ方は千差万別ですが、自覚症状は病状の進行状況を知る上で大きな手掛かりになります。

○変形性膝関節症≪初期症状≫
足の痛みはありませんが、朝起きて動き始めた時に膝に違和感を感じます。
少し激しい動きをした場合は足の痛みを感じる場合もありますが、少し安静にすると痛みわ引きます。

○変形性膝関節症≪中期の症状≫
足の痛みを感じるようになり、膝関節が完全に曲がらない、伸びないなどの症状が出てきます。
膝に炎症が起きて、膝周辺の腫れ、熱感、むくみ、膝に水が溜まったりします。
この中期で膝の変形は進み、膝に力を入れれ動かすと、コリコリ、ガリガリといった音が出るように感じる場合があります。

○変形性膝関節症≪末期の症状≫
足の痛みもひどくなり、買い物に行ったり、仕事をしたりする事も苦痛を感じ日常生活に支障が起こります。
活動範囲も狭くなり、ストレスが溜まり、うつ状態になる場合もあり、痴呆の症状が現れる場合もあります。

◆変形性膝関節症の≪治療法≫
一度すり減ったり、変形してしまった膝は完全に元に戻す事は出来ません。
したがって治療としては、関節の痛みを取り除く方法と、膝の機能を高める治療があり、薬物療法と手術療法があります。

○変形性膝関節症の≪薬物療法≫
薬物療法で膝関節の変形が治るのではなく、痛みを取り除いたり、炎症を抑えたりして、進行を遅くする治療になります。
薬には副作用があり、医師の指示に従って正しく服用するようにしましょう。

○変形性膝関節症の≪手術療法≫
薬物療法でも痛みが緩和されない場合に外科的療法を行います。
手術をする事により、足の痛みは取れ、動けるようになります。
手術には、高位頚骨骨切り術、人工膝関節置換術、関節鏡視下郭清術
などがあり、患者さんの症状、年齢、体力などにより適切な手術を選びます。

変形性膝関節症の治療は医師の指導にしたがって、日常生活を見直し、膝への負担をできるだけ軽くする工夫をすることが大切になります。