化膿性股関節炎

足が痛い化膿性股関節炎

赤ちゃんや幼児期に多い病気で、おむつを替えるなど足の付け根の関節を動かすと場合に痛がります。

元気が無くなり、発熱を伴う場合もあり、幼児の場合は歩かなくなったりします。

化膿性股関節炎は股関節の関節を包む袋（関節包）の内部に細菌が侵入した為に起こる炎症で抵抗力のまだ少ない赤ちゃんの頃に発症する場合が多いのです。

細菌としては、黄色ぶとう球菌が多いのですが、赤ちゃんの年齢・免疫力の変化により感染しやすい菌も違う様です。
●新生児　　　　：　連鎖球菌
●乳児　　　　　：　黄色ブドウ球菌
●幼児の前半期　：　インフルエンザ菌
●幼児の後半期　：　黄色ブドウ球菌

感染経路は特定できない場合が多いようで、扁桃腺や歯などの細菌が血管に侵入して股関節まで到達し増殖し発症する場合があるそうです。

また細菌性骨髄炎が大腿骨の近くにある場合、膿が骨髄から流出すると細菌が股関節包内に移動して化膿性股関節炎を発症します。

免疫力の少ない小さな赤ちゃんが化膿性股関節炎を発症するケースが多いのです。

赤ちゃんの場合は股関節の骨や軟骨が柔らかく未熟なため、化膿性股関節炎に感染し、膿などで、軟骨や骨に圧力がかかり変形などの後遺症が残る場合があります。

最初は痛がるだけで単純性股関節炎と区別しにくいのですが、症状が進むと発熱したり、元気が無くなり、歩かなくなります。

化膿性股関節炎がすこしでも疑わしければ、早めに大きな病院の整形外科を受診してください。

赤ちゃんの化膿性股関節炎は緊急治療を要する病気なのです。